羽アリが部屋に大量発生する原因とは?シロアリ見分け方と緊急対処法の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
住宅に被害を及ぼすシロアリと、基本的に木材を食べない一般的なクロアリの羽アリは、一見すると似ていますが、生物学的には全く別の昆虫です(シロアリはゴキブリ目に近く、クロアリはハチ目)。まずは採取した個体を明るい場所で観察し、正確な判別を行う必要があります。
決定的な違いは「触角」「胴体のくびれ」「羽の長さと枚数」の3点に集約されます。以下の客観データ比較表を参考に、現場の状況を照らし合わせてみてください。
判別項目ヤマトシロアリ(羽アリ)イエシロアリ(羽アリ)クロアリ類(羽アリ)主な発生時期4月中旬〜5月下旬(雨上がりの昼間)6月〜7月中旬(夕方から夜間)6月〜11月(種類により夏から秋)体色黒褐色〜暗褐色(首元が黄色味)黄褐色〜茶褐色(全体が明るい茶)黒色、赤褐色など明瞭な黒系胴体の形状くびれがなく「寸胴(ずんどう)」くびれがなく「寸胴(ずんどう)」胸部と腹部の間に「細いくびれ」あり羽の形状・大きさ前後4枚が同じ大きさ(薄黒く破れやすい)前後4枚が同じ大きさ(淡黄褐色)前羽が大きく、後羽が小さい(不揃い)触角の形状数珠状(まっすぐな球の連なり)数珠状(まっすぐな球の連なり)「く」の字型に折れ曲がっている建物への直接害極めて甚大(湿った木部・床下)極めて甚大・進行速度が速い(乾材も加害)基本は無害(一部はシロアリを捕食)
特に注意すべきは「ヤマトシロアリの羽アリは黒い」という事実です。「シロアリ=白い虫」という固定観念から、黒い羽アリを見て「ただのクロアリだろう」と誤認してしまうケースが後を絶ちません。羽アリの段階では紫外線から身を守るために黒褐色へ着色しているため、色だけで判断せず、羽の大きさと胴体のくびれを必ず確認してください。