ネット上のQ&AサイトやSNSで「炭を土に埋めて帰った」という書き込みを見かけることがありますが、これは炭を土に埋めるNG理由の根幹を無視した重大なマナー違反であり、不法投棄に該当します。炭は木材を高熱で蒸し焼きにして炭素成分だけを残した物質です。微生物が分解できる有機物ではないため、何百年土の中に置いても分解されず、そのまま地中に残り続けます。
さらに深刻なのが熱の問題です。砂浜や土中に埋められた炭は保温性の高い砂や土によって熱を閉じ込め、表面は冷えて見えても内部は数百度の高熱を維持します。実際に全国の海岸や河川敷では、埋められた炭を踏んだ子どもが足裏に重度の熱傷(III度熱傷)を負い緊急搬送される事故が後を絶ちません。自然環境を汚染するだけでなく、後に訪れた罪のない他者を危険に晒す凶器と化すのです。
また、炭に水をかける危険性も見逃せません。高温の炭にバケツで水を浴びせると、一瞬で水が気化して約1,700倍の体積に膨張します。この急激な気化に伴う「水蒸気爆発」によって、熱湯や高温の灰、火の粉が四方八方に飛び散り、顔や手への大火傷や失明の危機を招きます。加えて急激な温度変化はバーベキューグリルや焚き火台の金属・鋳物を激しく歪ませ、溶接部を破損させる原因にもなります。