「リップピアスは痛い」と感じるかどうかの決定打となるのが、開ける道具と施術環境の選定です。セルフで開けるか、専門の医療機関(美容外科・皮膚科)で開けるかによって、侵襲度と治癒経過に劇的な差が生まれます。
特に口ピアス専用のピアッサーと医療用ニードルでは、組織へのダメージ構造が根本から異なります。
- ピアッサー(挟み込み式):ピアスの先端(スタッド)を強いバネの力で無理やり組織に押し込むため、細胞を押し潰す「挫滅(ざめつ)」が起こります。これにより施術後の腫れが長引き、強い痛みが持続しやすくなります。
- ニードル(中空針):刃物のように鋭利な刃先で組織を綺麗にスライスして筒状の通り道を作るため、周囲の細胞破壊が最小限で済みます。開けた瞬間の切れ味が鋭く、術後の腫れや痛みが圧倒的に軽く済みます。
痛みに極度の恐怖心がある場合、最も確実な選択肢は病院での局所麻酔を用いた施術です。極細針による麻酔のチクッとした感覚のみで、ピアッシング作業自体は完全な無痛で完了します。費用は施術料とファーストピアス代を含めて8,000円〜15,000円程度が相場ですが、適切な角度での穿刺とアフターケア指導を受けられるメリットは極めて大きいといえます。