トロントの主砲、ブラディミール・ゲレーロJr.のバットが一度火を噴けば、相手投手は逃げ場を失う。2026年に入り、彼のバットスピードと選球眼はさらに研ぎ澄まされた。低めの変化球を見送り、カウント優位から甘く入ったフォーシームを一撃でスタンドへと叩き込む姿は圧巻の一言に尽きる。
レッドソックスのバッテリーが選択したのは、極端な高低差を使った攻めだ。外角低めのスライダーで目線を下げさせ、次の瞬間には胸元へ突き刺さる98マイルのハイファストボール。わずか数センチの狂いが痛打に直結する緊張感の中、捕手の配球サイン一つひとつに球場全体の息が止まる。