「使い切っていないスプレー缶と同じ感覚で、水につけて燃えないゴミに出せばいいのでは」と考える方がいますが、これは極めて危険な誤解です。
自動車用緊急保安火炎筒(一般的な車載発煙筒)の内部には、過塩素酸ストロンチウムや硝酸バリウムなどの酸化剤と可燃性物質が充填されています。これらは火薬類取締法上の火薬類(がん具煙火と同等以上の危険物)に指定されており、わずかな摩擦や熱で約600度以上の超高温を発して激しく燃焼します。
ネット上には「水に数日漬け込めば無力化できる」という真偽不明の情報が存在しますが、業務用発煙筒は耐水設計が施されているケースが多く、表面を湿らせた程度では内部の酸化剤まで分解されません。乾燥後にパッカー車(ゴミ収集車)内部で圧縮・破砕された瞬間、火花が散って収集車火災や破片飛散による作業員の重傷事故を引き起こすリスクがあります。自治体が「適正処理困難物」として受取を拒否しているのには、明確な安全上の根拠があるのです。