SNSやネット掲示板上では、「素人と手軽に交渉できる」「自己責任の個人間取引」などと軽視する書き込みが散見されます。しかし、現場取材および司法関係者への聞き取りによって浮かび上がるのは、そうした甘い幻想を打ち砕く危険な罠の数々です。
最も深刻なのが、組織的な恐喝および美人局(つつもたせ)トラブルです。路上で交渉が成立したと見せかけ、指定されたホテルや密室に入った瞬間、背後から反社会的勢力や半グレグループの男性が現れ、「未成年に何をしているのか」「警察に突き出す」と脅迫して数十万から数百万円の現金を要求される事案が確認されています。買い手側は自らも違法行為に手を染めている負い目から被害届を出せず、泣き寝入りするケースが膨大な数に上るとみられています。
また、衛生管理が皆無であることから、梅毒をはじめとする性感染症の感染媒介リスクは風俗営業法下の許可店舗と比較しても桁違いに高い水準にあります。さらに、路上待機者自身が精神安定剤や違法薬物のオーバードーズ(過剰摂取)状態に陥っている事例も多く、金銭の受け渡しを巡る刃傷沙汰や強盗致傷事件に発展した実例も報道されています。「安価で手軽」というネットの評判は、犯罪組織が仕掛けた撒き餌に過ぎないのが現実です。