本格派のイタリア料理を知り尽くしたシェフたちも、この合理的な手法に太鼓判を押す。日本におけるナポリピッツァの先駆者であるサルヴァトーレ・クオモのような名店が提供するピッツァは、高温の薪窯で一気に水分を閉じ込めながら焼き上げるのが特徴だ。家庭でそのコンディションに最も近づけられるのが、フライパンによる密閉調理に他ならない。
このムーブメントを受けて調理器具産業も活発な動きを見せている。熱伝導率に優れた厚手のアルミフライパンや、熱を均一に伝える鋳鉄製のスキレット、蒸気を効率よく循環させる高密度のフタなど、冷えた食材をプロ級の仕上がりに導くアイテムが注目を集めている。