フィリピン全土で治安維持と経済回復を掲げるフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領のもと、観光地セブの治安改善には一定のテコ入れが行われてきた。フィリピン国家警察 (PNP) は観光警察(ツーリスト・ポリス)の配備を強化し、主要交差点や繁華街でのパトロール頻度を引き上げている。
しかし、抜本的な貧困問題が解消されたわけではない。警察の巡回ルートから外れた一本裏の路地や薄暗い住宅街では、依然として外国人観光客を狙った突発的な強盗事件が発生している。法執行機関のプレゼンスが高まる一方で、犯罪グループもより目立たない手口へとシフトしており、治安当局とのいたちごっこが続いているのが現状だ。