X Corp.を率いるイーロン・マスクは、買収当初からプラットフォームの完全な映像シフトを公言して憚らなかった。その青写真を行動に移してきたのが、最高経営責任者(CEO)のリンダ・ヤッカリーノだ。広告主の信頼回復を急ぐ彼女にとって、ブランドがユーザーと深くエンゲージできるリッチな広告枠の開拓は至上命題にほかならない。
X(旧Twitter)がテキストから脱却し、クリエイターが数万人規模のオーディエンスを直接ライブ空間へ誘導する基盤を整えた今、静止画広告の価値は急落している。経営陣が狙うのは、滞在時間の劇的な延伸と、それに伴うプレミアム広告単価の引き上げだ。二人が描くロードマップにおいて、視線を集め続けるための強力な磁石がこの新機能であることは疑いようがない。