フリソデドリが生息しているのは、地球上で最も生物多様性が豊かで、かつ最も破壊が進んでいる地域の一つである、コロンビア南西部からエクアドル西部に広がる「チョコ(Chocó)バイオリージョン」の太平洋側多雨林および雲霧林です。標高約200mの低地から1,800m前後の山岳斜面に限られた極めて狭い環境に適応して暮らしています。
現在、フリソデドリは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおいて絶滅危惧IB類(Endangered, EN)に指定されており、野生の生息数は危機的な減少傾向にあります。近縁種や類似グループと比較すると、その脆弱性と特異性が浮き彫りになります。
減少の主因は、違法伐採、パーム油農園の拡大、牛の放牧地造成に伴う原生林の消失です。チョコ地域西部の森林被覆率は過去数十年で数割規模にまで縮小しており、原生林の高木層を必要とするフリソデドリは、わずかに残された断片的な保護区に追いやられています。