SNSや口コミサイトにおける膨大な購入者レビュー、および現地取材で見えてきた実際の購入者の本音を分析すると、いくつかの明確な傾向が浮き彫りになります。
「手土産として持参した際の安心感」においては、福砂屋の黄色い包装紙とコウモリの商標が依然としてトップクラスのブランド威力を発揮しています。「開けた瞬間にザラメが輝いていて感動された」「濃厚な卵の香りが他のカステラと段違い」という声が多数を占めます。一方で、「ザラメがじゃりじゃりしすぎるのが苦手」という少数派からは、生地の均一なきめ細やかさを誇る文明堂総本店や、落ち着いた甘さの松翁軒が好まれる傾向にあります。
また、近年のトレンドとして顕著なのが「小分け・キューブ包装」へのシフトです。従来の「1号棹(約580g)を丸ごと一本」渡すスタイルは、一人暮らし世帯や少人数家族から「賞味期限内に食べきれない」「包丁で切るのが面倒」と敬遠されるケースが増加しました。現在では、福砂屋の「フクサヤキューブ」をはじめ、食べきりサイズのカラフルなパッケージがギフト需要の中心を担っています。