日本相撲協会の最高責任者である日本相撲協会理事長には、元横綱・北勝海の八角信芳氏が座り、長期にわたる安定政権を維持しています。八角理事長現在の指導方針は、相次ぐ不祥事で失墜した信頼を取り戻す「コンプライアンス至上主義」と、本場所の熱気を絶やさない「興行基盤の強化」という2本の柱に基づいています。
日本相撲協会公式サイトで公表されている日本相撲協会役員一覧および日本相撲協会組織図を確認すると、意思決定の最高機関である「理事会」は、親方衆から選出された理事に加え、法曹界や経済界から招かれた複数名の外部理事(学識経験者)で構成されています。業務執行部門は総合企画部、広報部、指導普及部、危機管理・コンプライアンス部、巡業部、審判部などに細分化され、かつてのような「親方の阿吽の呼吸」だけに依存しない近代組織への再編が進められています。
執行部関係者の証言によると、「八角理事長は記者会見や公の場で見せる慎重な語り口の裏で、コンプライアンス違反に対しては師匠であっても厳罰を辞さない姿勢を貫いている」と評されます。一方で、保守的な親方衆と外部有識者の意見対立をいかに調停するかという点では、常に綱渡りの組織マネジメントが求められています。