『北の国から』の撮影が行われた北海道富良野のロケ地(麓郷エリア)には、現在も国内外から多くの熱心なファンが訪れています。「拾って来た家」や「五郎の石の家」、そして草太の牧場の面影を残す風景は、名シーンの数々を今に伝えています。
主演の田中邦衛と岩城滉一の間には、役柄を超えた深い師弟関係と友情が結ばれていました。映画『トラック野郎』シリーズなどで若き日から共演経験のあった2人は、厳寒の富良野ロケという過酷な現場で寝食を共にし、強い信頼関係を築き上げました。
生前、田中邦衛は岩城の天性の勘の良さと真っ直ぐな芝居を絶賛し、岩城もまた田中を「親父のような存在」として終生慕い続けました。黒板五郎と草太の間に流れていた言葉不要の温もりは、役者同士の魂の共鳴がそのままスクリーンに投影されたものだったと言えます。