平滝夜叉丸という唯一無二のキャラクター造形を決定づけた立役者が、アニメ放送初期から声を担当する声優・高木渉氏の名演です。
アニメ関係者の証言や当時のインタビューによると、高木渉氏による緩急自在のアドリブと、自己愛に満ちた朗々たる台詞回しが、スタッフ陣に強い刺激を与え、キャラクターの個性を大幅に拡張させました。ただ滑稽なだけでなく、ふとした瞬間に見せる低音の凛々しいボイスや戦闘時の真剣なトーンのギャップが、キャラクターの「忍者としての凄み」を引き立てています。
さらに、2.5次元舞台の金字塔であるミュージカル『忍たま乱太郎』(忍ミュ)における平滝夜叉丸の存在も見逃せません。第4弾から本格登場を果たした四年生キャストの中で、滝夜叉丸役の歴代俳優陣は、特殊小道具である戦輪を巧みに操る高難度のアクションを舞台上で再現してきました。
自惚れソングを堂々と歌い上げながら、アクロバティックな殺陣を一切の破綻なくこなす舞台演出は、客席を大いに魅了し、「忍ミュにおける平滝夜叉丸」という確固たるポジションを築き上げました。