2018年にリリースされた「U.S.A.」の特大ヒットは、単なる運やSNSのバズによるものではありません。そこには、数年間に及ぶ辛酸を舐めた下積み時代に培われた、強固なプロ意識が存在していました。
新メンバーが加入したものの地上波テレビの出演機会を失っていた時期、DA PUMPは全国のショッピングモールで観覧無料のイベントを行っていました。控え室が狭い倉庫の片隅であったり、ステージ上が直射日光に晒されるような過酷な環境であっても、ISSAは「目の前のたった一人の観客のために、アリーナ公演と全く同じ熱量で歌い、踊る」ことをメンバー全員に徹底させました。
その姿勢が、ユーロビート調の楽曲「U.S.A.」を渡された瞬間に実を結びます。一見すると「ダサい」と揶揄されかねない歌詞と曲調に対し、メンバー全員が世界レベルのスキルを注ぎ込み、本気で踊り倒したことで「ダサかっこいい」という新しいカルチャーへ昇華されました。逆境のモール巡りで磨き上げられた泥臭いエンターテインメント精神こそが、国民的ヒットを生み出した原動力だったのです。