なぜ、納豆だけがこれほど極端な時間差を生じさせるのでしょうか。その鍵を握るのが、納豆の糸を引くネバネバ成分の主構成要素であるポリガンマグルタミン酸(PGA)です。
従来の食物アレルギーは、大豆に含まれる貯蔵タンパク質などが原因抗原となるため、胃や十二指腸で消化され始めると速やかに抗原提示が起こります。これに対し、納豆アナフィラキシー理由の主犯であるポリガンマグルタミン酸は、アミノ酸の一種であるグルタミン酸が極めて長く連なった巨大な高分子物質です。
体内に入った高分子ポリガンマグルタミン酸は、胃酸や一般的な消化酵素の攻撃に極めて強く、胃の中ではほとんど分解されません。時間をかけてゆっくりと小腸の深部へ移動し、そこでようやく細かく分解・吸収されて血中に移行します。この消化吸収に異常な時間を要する生理学的性質こそが、食後半日アレルギー反応として深夜に突発的なショック症状をもたらす、納豆アレルギー最新真相の核心です。