ある日突然窓にヒビが入っていれば、飛び石や空き巣の犯行を疑いたくなるのも無理はありません。しかし、割れ方の形状を注意深く観察することで、窓ガラスの熱割れという自然現象なのか、外力による人為的な破損なのかを高い精度で見分けることが可能です。
熱割れの決定的な特徴は、「サッシの枠(ガラスの端部)から直角に1本の亀裂がスタートしている」点にあります。外力による打撃の場合は、衝撃を受けた打点を中心にクモの巣状や同心円状にヒビが放射状へ広がりますが、熱割れはエッジからほぼ垂直に1本から2本、緩やかな曲線を描きながらガラス中央へと伸びていきます。打点となる窪みや削れ(衝撃痕)が一切見当たらない場合、その破損はほぼ間違いなく熱割れと断定できます。