ネット上の口コミサイトやグルメアプリを見ていると、上位にランクインしている大型店舗ばかりに目が行きがちです。しかし、そこには観光客特有の「情報バイアス」が潜んでいることに注意しなければなりません。
最もありがちな落とし穴は、「海沿いの巨大鮮魚センターだから絶対に地魚で安いはず」という思い込みです。実際には観光バスを受け入れるような一部の大型施設では、仕入れの安定化を図るために遠隔地の養殖魚や輸入冷凍品をセットに組み込んでいるケースが散見されます。もちろんそれ自体が悪いわけではありませんが、「三河湾ならではの採れたて地魚」を期待して訪れると、味の面で肩透かしを食らう結果になりかねません。
そこで見逃せないのが、蒲郡ランチコスパ穴場として地元で愛されている魚屋直営の小さな食事処や、市場周辺の路地裏に佇む割烹食堂です。派手な看板を出さず、内装も質素な大衆酒場のような佇まいでありながら、供される定食の刺身は毎朝市場で直接競り落とした天然物ばかりという店が実在します。1,500円前後の日替わり刺身定食に、揚げたてのメヒカリ天ぷらやアサリ汁が惜しげもなく添えられている光景は、観光地のセオリーを覆す圧倒的な満足度を誇ります。