小児のアレルギー性鼻炎は、集中力の低下や睡眠障害、口呼吸に伴う歯並びの悪化など、発育期において見過ごせない悪影響を及ぼします。しかし、従来の静脈採血は太い注射針を腕に刺すため、幼児や注射への恐怖心が強い児童にとっては極めて精神的負担が大きいものでした。
現在、小児科や耳鼻咽喉科で急速に導入が進んでいるのが、超微量採血(指先からの穿刺)による迅速検査です。血糖値測定器のように極細の針で指先をチクッと刺激するだけで、わずか1滴(約20マイクロリットル)の血液採取で検査が完了します。注射針を直視することなく数秒で採血が終わるため、泣き叫ぶ子どもを強く拘束する必要が一切ありません。
検査適応年齢としては、生後数か月の乳児から対応可能ですが、抗体産生能が未熟な1歳未満では陽性反応が出にくい傾向があります。臨床現場では、生活環境の広がりや集団生活が始まる2〜3歳以降にアレルギー性鼻炎の症状が顕著化した段階での検査が強く推奨されています。