2002年7月、安室奈美恵さんとSAMさんは約5年の結婚生活にピリオドを打ちました。離婚当時、世間を驚かせたのが「親権はSAMさん、養育権は安室さん」という取り決めでした。多忙なトップスターの生活サイクルと伝統ある家系の事情を考慮した形でしたが、安室さんの心の中には「自らの手で一人立ちするまで育て上げたい」という強固な意志が宿り続けていました。
そして2005年、安室さんは家庭裁判所に親権者変更の申し立てを行い、正式に親権を自らの元へと移行させました。当時の日本の芸能界において、超多忙な女性ソロアーティストが親権と養育権の両方を引き受け、第一線で歌い踊りながらシングルマザーとして子供を育てることは極めて異例の挑戦でした。
報道関係者や関係者の証言によると、安室さんは裁判や協議の場においても「仕事の成功を理由に子供のそばにいる時間を諦めることは絶対にしない」と毅然とした態度を貫いたとされています。この親権奪還の決断は、彼女のその後のライフスタイルと活動方針を決定づける歴史的な転換点となりました。