「作法を知らずに恥をかきたくない」という不安から、専門のシガーバーへ行くのをためらう方も多く見られます。しかし、実際の現場では初心者であることを素直に伝えることこそが、最も歓迎されるアプローチです。
シガーバーでスマートにオーダーする際は、以下の3要素をバーテンダーに伝えます。
- 経験度:「葉巻を吸うのは初めて(または数回目)」と伝える。
- 好みの強さと時間:「軽めで吸いやすいもの」「今日は40分〜1時間ほど滞在したい」など。
- 予算感:「葉巻1本あたり2,000円〜3,000円前後で」と目安を伝える。
バーテンダーは客の好みに合わせてヒュミドールから最適な銘柄を選定し、カットから初期着火まで丁寧にサポートしてくれます。
また、喫煙中の振る舞いにも独特の作法があります。最も初心者が間違いやすいのが灰の落とし方です。紙巻きタバコのように灰皿のフチでトントンと叩き落とす行為はマナー違反とされています。
葉巻の長い灰は「断熱材」の役割を果たしており、燃焼温度が上がりすぎるのを防いでクールスモーキングを助けています。灰が2〜3cmほど育ってきたら、灰皿の底にフットを優しく触れさせ、静かに横に倒すようにすると自重で自然にポロリと崩れ落ちます。
吸い終わりの作法も極めて重要です。葉巻は決して灰皿に揉み消してはいけません。揉み消すと内部の密閉された不完全燃焼ガスが一気に噴き出し、周囲に強烈な悪臭を撒き散らしてしまいます。吸い終えたら灰皿の溝にそっと横たえておくだけで、酸素供給が止まり、2〜3分で自然に鎮火します。