船橋市坪井東、東葉高速鉄道の船橋日大前駅から徒歩数分の場所に位置する「ブーランジェリー クー(Boulangerie Queue)」。平日・週末を問わず店外に長い待機列ができる光景は、地域の日常風景となっています。この熱狂の根源を探る上で欠かせないのが、オーナーシェフの確固たる出自です。
シェフは、全国のパン職人やパン愛好家から「パンの聖地」と崇められる千葉県松戸市の名店「Backstube Zopf(バックシュトゥーベ ツオップ)」でチーフを務めた経歴を持ちます。ツオップの代名詞である「多種多様なパンを常に焼き立てで提供する」「決して妥協しない生地作りとフィリング(具材)の完成度」という思想は、クーの店舗運営にも色濃く受け継がれています。
一般的な街のベーカリーが1日30〜50種類ほどを扱うのに対し、ブーランジェリークーの店頭には菓子パン、惣菜パン、ヴィエノワズリー、本格的なライ麦を使ったドイツパン、長時間発酵のフランスパンまで、常時100種類前後の商品が所狭しと並びます。足を踏み入れた瞬間に広がる香ばしいバターと小麦の薫り、視界を埋め尽くすパンの重厚なビジュアルが、訪れる人々に強い高揚感を与えているのです。