爪の黒い変色に関して、Web上で最も混同されやすいのが足の爪の黒い縦線の原因と爪下出血の見分け方です。
足の親指や小指は、靴による圧迫やランニング、スポーツによる強い摩擦ストレスを日常的に受けています。これにより、自覚のない微小な血管破綻が起き、爪の下に血液が溜まる「爪下出血」が頻発します。
爪下出血とメラノーマを見分ける最大のポイントは「爪の成長に伴う移動」です。
爪は成人で1日に約0.1ミリ、1ヶ月で約2〜3ミリ伸びます。爪下出血の場合、出血した血液の塊は爪の板(爪甲)に固着しているため、爪が伸びるにつれて先端側へと黒い斑点が移動し、根元の爪は綺麗なピンク色に戻っていきます。黒い線の根元の位置をスマートフォンのカメラで日付とともに撮影し、1〜2ヶ月後に先端へ移動しているかを確認することが有効なセルフチェックとなります。
反対に、爪が伸びても根元から常に新しい黒い線が供給され続けている場合は、爪母に色素を作る病巣が存在している証拠であり、爪下出血ではなく「爪甲色素線条」または「メラノーマ」を疑う必要があります。