橘慶太の仕事における現在地を一言で表現するならば、「日本のポップミュージック界で最も先鋭的なDIY型プロデューサー」です。デビュー20周年を越えてなお進化を続ける橘慶太のw-inds.における現在は、千葉涼平との2人体制のもと、ライブパフォーマンスのクオリティを極限まで研ぎ澄ましながら精力的な音楽活動を展開しています。
特筆すべきは、橘慶太の仕事と現在のポジションを決定づけた「サウンドエンジニアリングへの異常な探求心」です。橘慶太は数年前から楽曲の作詞・作曲のみならず、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)を自在に操り、トラックメイキング、ボーカルディレクション、ミックス、さらには最終工程のマスタリングに至る全工程を自らの手で完結させる制作スタイルを確立しました。海外の第一線で活躍するトッププロデューサーと肩を並べる制作手法を独学で極めた姿勢は、スタジオ関係者の間でも「職人」として畏敬の念を集めています。
さらに、橘慶太の楽曲提供や作曲家としての実績も年々存在感を増しています。国内外のアーティストへの楽曲提供やプロジェクトへの参画など、プレイヤーの枠に留まらないクリエイターとしての受託案件は後を絶ちません。かつてアイドルの枠組みで語られた少年は、自らの知性と感性を武器に、音楽業界の構造変化をしなやかに生き抜く唯一無二のクリエイターへと脱皮を遂げました。