旅行者やビジネス客が真っ先に抱く疑問が、「結局、今夜どこへ行けば最高の1杯に出合えるのか」という点でしょう。結論から言えば、その答えは「訪れる時間帯」と「アルコールの有無」によって完全に二分されます。
夜の帳が下り、日付が変わる頃に真価を発揮するのが北野坂界隈です。お酒を飲んだ後の乾いた喉と塩分を欲する身体に向けてチューニングされた、しっかりとしたカエシと油分を持つスープ。代表格である老舗や中華そば専門店には、午前0時を過ぎてもタクシー運転手や仕事帰りのバーテンダー、歓楽街帰りの客が列をなします。この北野坂のラーメン締め文化は、もはや三宮の夜間経済を支えるエコシステムの一部と言っても過言ではありません。
一方で、素面でじっくりと出汁の旨味を味わいたいランチタイムや夕食時、地元民が足繁く通い詰めるのは別の顔ぶれです。例えば、三宮センター街の地下通路(さんプラザ・センタープラザ地下)に潜む老舗や、駅から少し南東へ歩いた路地裏に佇む隠れた実力店。これらは観光ガイドのトップを飾ることは稀ですが、開店直後から近隣のオフィスワーカーで満席になります。三宮ラーメンのおすすめ穴場を探すなら、華やかなネオン街から一本外れたビジネス動線や、迷宮のような地下街に目を向けるのが賢明なアプローチです。