瀬織津姫とは何者か?古事記から消された封印の真相と龍神伝説の全貌

瀬織津姫とは何者か?古事記から消された封印の真相と龍神伝説の全貌

瀬織津姫とは何者か?古事記から消された封印の真相と龍神伝説の全貌とは一体何なのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

民俗学のフィールドワークを丹念に辿ると、瀬織津姫が祀られている土地には驚くべき共通点が存在します。急峻な渓谷、巨大な滝、川の合流地点、そして水害を防ぐための要衝です。東北地方の早池峰山周辺から伊豆半島、六甲山系に至るまで、彼女は一貫して「白龍」あるいは「九頭龍」を従える龍神の母、あるいは龍神そのものとして畏怖されてきました。

激流の飛沫(しぶき)が龍の鱗(うろこ)に見立てられ、天に昇って雨を降らせ、地上を清める水循環の主宰者としての姿です。平安時代以降の神仏習合の波の中では、水の女神という共通項からインド由来の水神・弁財天(サラスヴァティー)や市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)と習合し、あるいは激しい気性を持つ「禍津日神(マガツヒノカミ)」とも同一視されるなど、幾重にも姿を変えて生き延びました。

さらに異色を放つのが、一部の研究者や古史古伝愛好家の間で議論が絶えない『ホツマツタヱ』の記述です。江戸時代の写本として現存するこの文書において、天照大神(アマテル)は男性神として描かれ、その「正妃(第一の妻)」として国を支えたのが瀬織津姫(セオリツヒメ・ホノコ)であると明記されています。同書の中での彼女は、夫を補佐して民の争いを鎮め、農業や文化の発展に寄与した聡明な后として描写されており、正史が隠蔽した古代日本の原風景を今に伝える手がかりとして熱狂的な支持を集めています。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。