本作の強みとして「司会進行役となるGMを立てず、プレイヤー全員が参加者として遊べる」という点が挙げられます。しかし、現場でのトラブルや進行の滞りを未然に防ぐためには、ルール・遊び方におけるいくつかの重要な留意点を押さえておく必要があります。
1. タイムキーパーの選定と時間厳守
各フェイズの議論時間は明確に指定されていますが、熱が入りすぎると簡単に時間超過を起こします。GMがいない場合、プレイヤーの誰か1名が腕時計やストップウォッチで時間を管理する役割を兼任しなければなりません。時間が押してしまうと、終盤の重要な推理や話し合いが駆け足になり、体験価値が著しく損なわれます。
2. ルール読み込みの厳密さと「早とちり」の防止
全員がプレイヤーとして参加する都合上、ゲーム中にルールブックの裁定で揉めることは避けたい要素です。本作の進行手順書は極めて丁寧に書かれているため、「書いてある指示通りにページをめくり、全員で音読して確認する」という基本手順を徹底するだけで、ほとんどのエラーは防ぐことができます。先読みをしてはいけない箇所を誤って見てしまわないよう、慎重な取り扱いが不可欠です。
3. 密談の物理的スペース確保
本作では、プレイヤー同士が1対1または少人数で囁き合う「密談」が極めて重要な戦略的要素を持ちます。自宅やレンタルスペースで遊ぶ場合は、メインテーブルから少し離れた廊下や別室など、周囲に声が漏れない場所をあらかじめ確認しておくことが、ゲームの没入度を飛躍的に高める鍵となります。