インターネット上の古着情報には、断片的な知識に基づく誤解が数多く散見されます。購入時や売却時に不利益を被らないよう、代表的な3つの盲点を整理します。
誤解1:「黒タグが付いていればすべてUSA製で高額」という思い込み
前述の通り、黒タグの後期(90年代中盤)にはすでにアジア生産への移行が始まっていました。タグの表面だけを見て「黒タグだから2万円以上の価値がある」と過信し、内タグを見たらアジア製で実際の査定は数千円にとどまったというケースは日常茶飯事です。必ず内側の生産国表示を確認してください。
误解2:「復刻モデル(プレミアムライン)のオリジナル混同」
エディー・バウアーは過去、アニバーサリーイヤーなどに「日の出タグ」や「名作スカイライナー」の忠実な復刻版を自社でリリースしています。これらの復刻モデルは非常に出来が良い反面、現代的な日本語の品質表示タグ(内側のケアラベル)が付属しています。内タグを切り取って「当時物」として高額転売する悪質な事例も報告されているため、ラベルの切断痕がある個体には十分な警戒が必要です。
誤解3:「破れやダウン抜けがあってもヴィンテージなら何でも高く売れる」
デニムやミリタリーウェアとは異なり、ダウンジャケットは「機能性アパレル」としての側面が極めて強いアイテムです。生地の裂けによるダウンの噴出、羽毛が湿気でダマになりロフト(嵩高性)が失われた個体、酷いカビ臭があるものは、いくらタグが古くても査定額が70%〜90%ほど大幅に減額されます。保存状態の良し悪しが価値を大きく左右します。