電線とケーブルの決定的な違いとは?シース構造と法定義をプロが徹底解説

電線とケーブルの決定的な違いとは?シース構造と法定義をプロが徹底解説

電線とケーブルの決定的な違いとは?シース構造と法定義をプロが徹底解説とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

Q1:家庭のコンセントの裏にあるグレーの平べったい配線は電線ですか?ケーブルですか?
A1:あれは正式名称を「VVFケーブル」と呼ぶ正真正銘の「ケーブル」です。外側の平らなグレーの被覆がシースであり、その中に黒・白・赤などの絶縁電線が収められています。二重被覆の構造を持つため、壁の内部に直接配線することが法的に認められています。

Q2:LANケーブルやUSBケーブルも電気設備技術基準の「ケーブル」と同じですか?
A2:構造としては絶縁された信号線をシースで束ねているため「通信用ケーブル」の分類に入りますが、本稿で解説した電力用ケーブル(電気設備技術基準の対象)とは管轄する法令や物理的リスクが異なります。通信用ケーブルは流れる電圧や電流が極めて微小なため、強電配線のような厳しい難燃・絶縁基準は適用されません。

Q3:延長コードや電源タップの中身は「ケーブル」と呼んでもいいのですか?
A3:市販の延長コードの多くは「コード」に分類されます(ビニルキャブタイヤコードなど一部を除く)。ケーブルに比べて被覆が薄く、踏みつけや家具による圧迫に弱いため、カーペットの下に敷き詰めたりステップルで柱に固定したりしてはいけません。

Q4:電気工事士の資格がなくても扱える電線やケーブルはありますか?
A4:コンセントに差し込んで使う機器のコード類や、LAN・テレビアンテナ等の弱電通信線は資格不要で扱えます。しかし、建物の壁や柱に固定されている配線(ケーブル、絶縁電線問わず)の切断、被覆剥き、機器への接続は、電気工事士法により資格保有者以外の作業が禁じられています。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。