日光の信仰は東照宮単体ではなく、「二社一寺」と呼ばれる三つの聖地が一体となって育まれてきた歴史を持っています。東照宮の表参道入口に構える日光山輪王寺三仏堂は、東日本最大級の木造建築であり、日光三社の本地仏である千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音の三尊が鎮座する圧巻の空間です。金箔で包まれた高さ7.5メートル超の三仏が並び立つ姿は、足を踏み入れた瞬間に言葉を失うほどの迫力に満ちています。
そこから西へ歩を進めると、男体山を御神体と仰ぐ古社、日光二荒山神社が静かに迎えてくれます。縁結びや開運の御利益で親しまれる境内には、夫婦杉や親子杉といった巨木が立ち並び、澄んだ空気が漂っています。拝殿奥の「神苑」には知恵の水や酒水が湧き出る二荒霊泉があり、東照宮の絢爛豪華さとは対照的な、太古からの自然信仰が息づく静けさを肌で実感できるスポットです。