1級電気通信工事施工管理技士の合格率急変?新基準と年収・独学攻略法

1級電気通信工事施工管理技士の合格率急変?新基準と年収・独学攻略法

1級電気通信工事施工管理技士の合格率急変?新基準と年収・独学攻略法の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

第二次検定最大の関門が「施工経験記述」です。自身が過去に携わった工事の概要をまとめ、「工程管理」「品質管理」「安全管理」などのテーマに沿って、直面した課題と自分が講じた具体的な技術的措置を論理的に記述しなければなりません。

採点官に酷評され、不合格の憂き目に遭う答案には明確な共通項が存在します。「作業員に注意を促した」「指差呼称を徹底させた」といった精神論に終始している答案や、電気通信工事ではなく電気設備工事(強電工事)の内容をそのまま流用してしまった答案です。本検定では、あくまで電気通信設備の特性に根ざした記述が絶対条件となります。

近年受験者が増加している「オフィスビルの大規模ネットワーク刷新工事」を題材とした、実践的な記述アプローチの一例を紹介します。

【記述対策:ネットワーク工事における品質・工程管理の構成例】

・工事名:〇〇本社ビル 情報通信ネットワーク更新工事
・工事概要:Cat6A LANケーブル敷設(約450系統)、光幹線ケーブル配線、無線アクセスポイント(AP)60台設置および通信環境測定。
・直面した課題:既存業務が稼働する執務エリア内での夜間切り替え工事であり、OAフロア内の既存配線密集によるノイズ干渉と、配線許容曲げ半径の維持不足による伝送損失の増大が懸念された。
・講じた技術的措置:幹線光ファイバーの配線ルートにおいて、曲げ半径が許容値(外径の20倍以上)を下回らないよう専用の曲げ防護ガイドを要所に配置。また、フロア内の強電ケーブルとの離隔距離を300mm以上確保するセパレータ敷設を徹底した。さらに敷設完了後、フルーク社製ケーブルアナライザーを用いて全ポートのエイリアンクロストークおよびNEXT(近端漏話減衰量)測定を施工段階ごとに実施し、規格値をクリアしていることをリアルタイムで品質管理表へプロット・共有した。

このように、「数値目標」「具体的な使用測定器・機材」「工学的・物理的な措置」を明記することで、技術者としての論理的思考力と管理能力を強烈にアピールできます。独学者の多くは自己流の文章を添削してもらわないまま本番に挑むため、記述対策の甘さで不合格を重ねる事態に陥っています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。