臨床現場で標準的に用いられる「認知の歪み」の代表的な10パターンを整理しました。日頃の自分の考え方に当てはまるものがないか、照らし合わせてみてください。
1. 全か無か思考(白黒思考):物事を「100点か0点か」「完全な成功か完全な失敗か」の両極端でしか捉えられず、中間のグレーゾーンを許容できない状態です。
2. 過度の一般化:たった一度や二度の失敗を「自分はいつもこうだ」「絶対にうまくいかない」と全体の問題に拡大解釈してしまいます。
3. 心のフィルター(精神的選別):周囲から褒められたり良いことが9割あっても、たった1つの些細なミスや批判にだけ執着して悩み続けます。
4. マイナス化思考:「今回は運が良かっただけ」「お世辞で言っているに違いない」と、ポジティブな出来事を自ら進んでネガティブに変換してしまいます。
5. 結論への飛躍(心の読みすぎ・先読みの誤り):根拠がないのに「あの人は私を嫌っている」と思い込んだり、「どうせ将来酷いことになる」と悲観的な予測を下します。
6. 拡大解釈と過小評価:自分の失敗や他人の長所を実際以上に大きく捉え、逆に自分の長所や他人の短所を極端に小さく見積もります。
7. 感情的理由づけ:「こんなに不安なのだから、きっと悪いことが起きるに違いない」と、自分の感情そのものを客観的な事実の証拠にしてしまいます。
8. べき思考:「〜すべきだ」「〜してはならない」という厳格なルールで自分や他人を縛り、基準から外れると激しい怒りや罪悪感を覚えます。
9. レッテル貼り:一度のミスに対して「自分は無能な人間だ」「あの人は最低なヤツだ」と固定的なレッテルを貼って評価を決めつけます。
10. 個人化(自己関連づけ):他人の不機嫌やプロジェクトの遅延など、自分に直接責任がないことまで「すべて自分のせいだ」と抱え込みます。