Q1:安静時消費エネルギー(REE)と基礎代謝(BMR)のどちらを基準に食事量を設定すべきですか?
A1:日常の食事計画を立てる際は、安静時消費エネルギー(REE)を基準にするのが適切です。基礎代謝は生命活動の最低限界値であるため、これを下回るカロリー設定を続けると、筋肉の分解や甲状腺機能の低下、月経異常などを招く危険性があります。REEを摂取カロリーの「安全な下限ライン」とし、そこに日常の活動量(身体活動レベル)を上乗せして総消費エネルギーを算出するのが王道です。
Q2:市販のスマートウォッチや体組成計に表示される数値はどれくらい信用できますか?
A2:家庭用体組成計やスマートウォッチの数値は、電気抵抗(生体インピーダンス法)や光学式心拍計をもとにした「高度な推計値」であり、医療機関の間接熱量測定器のような実測値ではありません。水分量や測定する時間帯によって100〜200kcal程度のブレが日常的に生じます。日々の絶対値に一喜一憂するのではなく、2〜3週間の平均値の推移やトレンドを捉えるための目安として活用するのが賢明です。
Q3:加齢とともに安静時消費エネルギーが落ちてくるのはなぜですか?
A3:主な原因は、骨格筋量の自然な減少(サルコペニア)に加え、肝臓や腎臓といった代謝が活発な内臓組織の萎縮、さらには細胞内のミトコンドリア活性の低下にあります。また、年齢を重ねるにつれて無意識の日常動作(歩行スピードや日常の細かな身の回りの動作)が減少し、身体活動レベルそのものが落ちることも大きく影響します。定期的なレジスタンストレーニングと十分なタンパク質摂取を継続することで、この加齢に伴う低下カーブを緩やかにすることが可能です。