ネット上や週刊誌で長年囁かれてきた「和田アキ子激怒説」。これらは単なる都市伝説なのか、それとも火のない所に煙は立たない実話なのか。関係者の証言や過去のテレビ特番での本人の発言を精査すると、そこには明確な「怒りの基準」が存在していました。
結論から言えば、和田アキ子がものまねに対して本気で不快感を示したケースは実在します。ただし、それは「真似されたこと自体」に対してではありません。本人が最も嫌悪するのは、「歌や芸の本質を無視し、大柄な体格や威圧感、声の低さといった身体的特徴だけを過剰に下品に誇張されること」です。かつてある番組で、ただ乱暴に振る舞うだけの雑なものまねを見た際、スタジオで表情を曇らせ「あんな風に乱暴に怒鳴ったりせえへん」「ただバケモノ扱いされてるみたいで悲しい」と漏らしたエピソードは、制作スタッフの間でも広く知られています。
一方、和田アキ子は自身の冠ラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』や各種インタビューで、ものまね芸人への本音を度々明かしています。「上手に特徴を捉えて、お客さんを本気で笑わせてくれるなら芸としてありがたい」というスタンスを常に持っており、本質的なプロ意識を何よりも重視する性格です。つまり、「激怒の噂」の真相とは、大御所の横暴などではなく、リスペクトを欠いた低品質なパロディに対する表現者としての正当な拒絶反応でした。