肝膿瘍は急速に重篤化するリスクを伴うため、医療機関では疑いを持った段階で迅速な検査が実施されます。診断の柱となるのは詳細な血液検査と画像診断です。
血液検査では、体内で激しい炎症が起きていることを示す「CRP(C反応性蛋白)」や「白血球数」の急激な数値上昇が確認されます。同時に、AST(GOT)やALT(GPT)、γ-GTP、総ビリルビン値などの肝機能指標も上昇することが多く、感染源の菌を特定するための「血液培養検査」も必ず行われます。
確定診断において決定的な役割を果たすのが画像検査です。腹部超音波(エコー)検査は体に負担をかけずにベッドサイドですぐに行える利点があり、肝臓内に低エコー(黒っぽく映る)の腫瘤性病変を捉えます。さらに、造影CT検査を実施することで、膿瘍の正確な大きさ、個数、内部の性状(液状化の度合いや隔壁の有無)、周囲の血管や他臓器への影響を立体的に把握し、適切な治療方針を決定します。