一般のファンが最も疑問に思うのが、「チケット激戦区である砂かぶり席に、なぜ連日座り続けることができるのか」という点でしょう。その答えは、大相撲独特の「維持員制度」にあります。
溜席(砂かぶり席)の大部分は、一般販売分ではなく「維持員席」として割り当てられています。維持員とは、公益財団法人日本相撲協会に多額の寄付(数百万円単位)を行い、協会の運営を資金面で支援する個人や法人を指します。この維持員に対して、本場所を観戦できる権利として溜席の通行章(入場券)が交付されるシステムです。
つまり、連日同じエリアに座っている着物女性は、個人で維持員資格を保持しているか、あるいは法人維持員となっている地元有力企業・タニマチから席を譲り受けて観戦していることになります。毎日のように砂かぶり席を押さえられるのは、相撲界への多大な貢献があってこその特権なのです。