イマジナリーフレンドとは、本人の心の中にのみ存在する、目に見えない友人やキャラクターを指します。発達心理学では一般に「イマジナリーコンパニオン」と呼ばれ、幼児期のおよそ3割から半数近くが一度は経験する極めて普遍的な現象です。
その現れ方は人によって様々で、明確な姿形が見えているように感じるケースから、声だけが頭の中で響くタイプ、お気に入りのぬいぐるみや人形に独自の人格や意思が宿っていると感じるタイプまで多岐にわたります。性格も優しく寄り添ってくれる相棒から、少し生意気なアドバイザーまで多彩です。
心理学における最大の特徴は、本人が「これは自分だけに見えている架空の存在である」と客観的に区別できている点にあります。決して現実と空想の境界が崩壊しているわけではなく、自分の内なる思考や感情をもう一つの視点として外在化させている状態といえます。