万が一、潮干狩り中に波にさらわれたり、離岸流に巻き込まれて沖へ流されたりした時、人間はパニックに陥り無駄に体力を消耗してしまう。最前線で命の救命にあたる海難救助隊員は、「海に流された時の最初の数秒の判断が運命を左右する」と語る。
もし強い引き潮に捕まったら、絶対に「岸に向かって真っ直ぐ泳ぎ戻ろうとしない」ことが鉄則だ。離岸流の幅は通常10〜30メートル程度であるため、岸に対して平行(海岸線と平行)に泳ぐことで流れる帯から抜け出すことができる。泳ぎに自信がない場合は、背浮き(大の字になって浮く姿勢)を保ち、体力を温存しながら助けを待つことが生存率を劇的に高める。また、周囲の人間が溺れているのを発見した場合は、自ら飛び込まず、クーラーボックスやペットボトルなど浮力のあるものを投げ渡し、即座に118番(海上保安庁)へ通報することが最優先だ。