現地を訪れる一般利用者や関係者の受け止め方は、安堵と戸惑いが入り混じったリアルな感情に満ちています。
「昭和遺産が残ってくれた」というファンの歓喜:
SNSや口コミプラットフォームでは、「あの独特の昭和レトロな空間がまだ楽しめるのは奇跡」「地下の喫茶店や定食屋の味がまた食べられて本当に嬉しい」といった好意的な声が目立ちます。最新のガラス張り商業施設にはない、迷宮のような広大さと掘り出し物を探すワクワク感は、いまや希少な観光資源とも言えます。
一方で残る「立ち退き劇」の爪痕とフロアの空き区画:
現場を丹念に観察すると、全盛期に比べればシャッターが下りたままの区画や、短期催事用のオープンスペースとして運用されているエリアも散見されます。「一度引っ越しを余儀なくされたテナントの苦労を思うと複雑」「以前入っていたお気に入りの店が戻ってこなかった」というシビアな指摘も存在します。
しかしながら、催事場としての集客力は依然として都内屈指であり、週末のセール開催日にはエレベーター前に行列ができるほどの活気が戻っています。「完全な商業ビル」から「催事・イベント特化型のフレキシブルな複合拠点」へと、実質的な機能転換が進んでいるのが現場の実像です。