ネット上の情報やSNS動画では「ミーアキャット=人懐っこくて手がかからないミニペット」というイメージが先行しがちですが、これには大きな誤解が含まれています。
本来、マングース科の動物たちは極めて警戒心が強く、生存競争を生き抜くための闘争本能を秘めています。マングース科に属する他の代表的な仲間たちを見渡すと、その性質の片鱗が見えてきます。
- シママングース:アフリカのサバンナに生息。非常に強い社会性を持ち、群れ全体で外敵に立ち向かう獰猛さを持つ。
- コビトマングース:マングース科最小クラス(約250g)。小柄ながら獲物を仕留める鋭い牙と俊敏性を誇る。
- エジプトマングース:毒ヘビを捕食することで有名な大型種。卓越した反射神経と頑丈な頭骨を持つ。
- クシマンセ:西アフリカの森林地帯に生息。甲虫や甲殻類を器用に捕食する雑食性マングース。
幼少期から徹底してハンドリング(手で触れて人馴れさせる訓練)を行えば、飼い主の服に潜り込んで甘えるほど深い信頼関係を築くことができます。しかし、成長して性成熟(生後1年前後)を迎えると、ホルモンバランスの変化によって縄張り意識が急激に強まり、見知らぬ来客や家族以外の人間に対して激しく噛み付く事故が多発します。この野生動物特有のスイッチを理解しておくことが極めて重要です。