しかし、この世界的なブームの裏で、生産現場は悲鳴を上げている。原因は深刻な原材料不足だ。すり身の主原料であるスケトウダラは、海水温の上昇や漁獲枠の減少により取引価格が過去最高レベルに達している。追い打ちをかけるように、飼料高騰による生乳価格の上昇がチーズの仕入れ値を押し上げた。
日本のメーカーはこれまで、企業努力によって手頃な価格を維持してきた。だが、限界は近い。一部の主要ブランドでは、内容量の削減や実質的な値上げに踏み切らざるを得ない状況だ。海外からの買い付け圧力も強まっており、国内向けの供給量を確保することすら難しくなりつつあるのが現状である。