グローバル市場を見渡せば、世界の巨大資本が繰り広げるイノベーションが圧倒的なスケールで迫る。米ウォルマートは、全米数千の店舗を物流ハブとして活用する店舗出荷型ECを完全に確立した。店舗の在庫情報をリアルタイムでECサイトと同期させ、注文から最短数十分で近隣顧客の玄関先へ届ける仕組みだ。巨大な実店舗というアセットを逆手に取った見事な反撃と言える。
一方、レジレス店舗の先駆者であるAmazon Goが提示した「Just Walk Out」技術は、世界中の小売業に強烈な衝撃を与えた。カメラと重量センサーで顧客の動作を追跡し、商品を持って店を出るだけで決済が完了するシステムは、無人店舗の技術的限界を突破。この高度な自動化思想は、人手不足に悩む日本の都市型小型店や駅ナカ店舗へも形を変えて移植されつつある。