イエローキャブの歴史は、1980年に芸能プロモーターの野田義治氏らが立ち上げた小さな芸能プロダクションから始まりました。転機となったのは、1980年代半ばに発掘された堀江しのぶのブレイクです。豊かなプロポーションを武器に明るく健康的なキャラクターでブラウン管を席巻し、それまで日陰の存在だったグラビアアイドルをメインストリームへと押し上げました。
堀江しのぶの急逝という深い悲しみを乗り越え、1990年代には細川ふみえ、かとうれいこ、雛形あきこ、山田まりやといったスターを次々に輩出。2000年代に入ると、小池栄子、佐藤江梨子、MEGUMIの3人がバラエティ番組やドラマで圧倒的な存在感を発揮し、「グラビア界の黒船」「イエローキャブ帝国」として業界の頂点に君臨しました。
しかし、その絶頂の裏で経営陣内部の亀裂は修復不可能なレベルにまで達していました。2004年末、筆頭株主や共同経営陣との経営方針・金銭面での対立が表面化し、創業社長であった野田義治氏が電撃辞任を発表します。野田氏は直後に新事務所「サンズ(後のサンズエンタテインメント)」を設立し、雛形あきこ、MEGUMI、山田まりやなどが野田氏に追従して移籍。一方で、小池栄子や佐藤江梨子はイエローキャブに残留することとなり、事務所は真っ二つに引き裂かれる分裂劇へと発展しました。