教育関係者や大手語学スクールの指導データによると、初級・中級者が最もつまずく要因は、自動詞と他動詞の両方をとる動詞の存在です。英語に存在する動詞の実に70%以上が、文脈や文型に応じて自動詞にも他動詞にも姿を変える性質を持っています。
大手Q&AサイトやSNSの学習コミュニティで頻繁に投稿される「動詞の自他が一致しなくてパニックになる」という悲鳴の多くは、こうした二刀流動詞が原因です。
- open / close:
The store opens at 9 AM.(その店は午前9時に開く = 自動詞SV)
He opened the door.(彼がドアを開けた = 他動詞SVO) - run:
She runs in the park.(彼女は走る = 自動詞SV)
She runs a successful business.(彼女は会社を経営している = 他動詞SVO) - increase / grow:
Sales increased rapidly.(売上が急増した = 自動詞SV)
The company increased its sales.(同社が売上を伸ばした = 他動詞SVO)
現場指導の専門家は「辞書の単語の横にある『自』『他』という記号を固定的な属性として丸暗記しようとすること自体が破綻の始まり」と指摘します。重要なのは単語の文字列ではなく、その英文の中で動詞のエネルギーがどこに向かっているかという文脈判断です。