集英社の看板雑誌で連載された原作の熱量は、東映アニメーションの手でアニメ『ドラゴンボールZ』として世界中へ展開され、日本ではフジテレビ系列の放送で絶大な支持を得た。アニメ版における19号の描写は、不気味な作画と重苦しい効果音によってその異質さが際立っていた。
初期のレッドリボン軍編で見せた世界征服の野望が、サイヤ人編やフリーザ編の宇宙的スケールを経て、SFホラーの要素を含むディストピア的ストーリーへと着地する。19号という無機質な人形は、作品全体のトーンをバトル要素からダークな世界観へとシフトさせる極めて重要な境界線として機能していた。