心身ともに急速な変化を迎える中学時代。思春期心理学の観点から見ると、この時期のキスは単なるスキンシップにとどまらない意味を持つ。「子どもからの脱却」や「他者との特別な絆の証明」という自己確認のプロセスなのだ。
脚本家・坂元裕二が描くドラマの登場人物たちのように、言葉にできない複雑な感情が交錯するのがこの年代の特徴である。好きという気持ちの反面、「拒絶されたらどうしよう」という強い不安が背中合わせに存在する。同調圧力の強い教室という閉ざされた社会の中では、「周りがもう経験しているから」という焦りから背伸びをしてしまうケースも少なくない。