ベスト盤の華々しい記録の陰で、コアな音楽ファンから根強い支持を集めるのがオリジナル・アルバムの数々だ。中でも2007年リリースの『Time』と2017年リリースの『untitled』は、ファンの間でも「二大名盤」として頻繁に名前が上がる。
『Time』は全曲を通じて上質なファンク・R&Bのグルーヴが貫かれており、若き日の熱量と卓越したボーカルコントロールが同居する逸品だ。一方の『untitled』は、既存の嵐のイメージを解体し、13分に及ぶ大曲『未完』やユニット曲の新たな試みなど、グループとしての完成度を極めた大作となっている。ベスト盤から入ったリスナーがこれらのオリジナル盤へと辿り着く流れが、2026年の今も活発に続いている。