ポタポタクラブを運営・供給している母体は、大阪に本社を置くクラブエコウォーター株式会社です。製品の機構自体は、家庭の水道水を上部タンクに注ぎ、下部へ「ポタポタ」と自然落下させながらろ過するプラスチック製の常温整水器サーバーを採用しています。電気代がかからない手軽さをアピールする一方で、その核心となるのが「ライフエッセンス」と呼ばれる添加用液体です。
クラブエコウォーターの公式仕様によると、ライフエッセンスはゼオライトなどの多孔質岩石から抽出した多種類の微量元素(微量ミネラル)を含む鉱物抽出エキスとされています。通常の水道水はこの液体とセラミックフィルター、ゼオライトフィルターを通ることで残留塩素などが除去され、ミネラル成分が付加された「ミネラル水」へと変化します。
しかし、ここで発生する深刻な誤解が「微量ミネラルを補給すればあらゆる疾患が完治する」という飛躍した言説です。人体にとってミネラルが必須の栄養素であることは生化学的な事実ですが、それは日々の栄養バランスを保つためのものであり、病原細胞を消滅させる特効薬ではありません。水道水の不純物をろ過してミネラルを足すというごく一般的な浄水処理が、いつの間にか「奇跡の万能水」へと神格化されて語られる点に、このシステムの特異性があります。