科学の最前線はこの狂騒をどう見ているのか。気象庁は一貫して「現在の科学的知見では、日時と場所を特定した地震の予知はできない」と公式発表を繰り返している。明確な根拠のない予知情報に惑わされないよう、注意喚起を怠らない。
東京大学地震研究所をはじめとする研究機関の専門家たちも同調する。地球内部の複雑な断層運動は、カオス理論的な挙動を示すため、数日前のピンポイント予測など原理的に不可能に近い。研究者が示すのは「今後30年以内に〇〇%」という確率論的な評価であり、特定の「明日」や「来週」を指し示す予言とは本質的に異なる。科学的限界を正しく理解することこそが、デマを防ぐ防波堤となる。