話は単なる過去の規格論にとどまらない。最新の半導体産業が挑む極微細プロセスノードの世界でも、2の10乗という数値は開発現場で物理的な影響力を持ち続けている。
例えば、プログラマーがコードを共有・管理するGitHub上のオープンソースプロジェクトを検索してみよう。超並列処理を担うGPUメモリのアライメントや、キャッシュラインの設計、カーネル空間のメモリマップ最適化に至るまで、「1024」という数値が変数や定数として無数に登場する。さらに、世界中の企業インフラを支えるAmazon Web Services(AWS)のようなクラウド基盤においても、ブロックストレージのボリューム割り当てやインスタンスのメモリサイジングは、常に2の10乗を基本ブロックとして計算・提供されている。効率的なリソース分配と高速なアドレス変換を担保するためには、1024の倍数で設計することが最善解であり続けているのだ。